【掲載日】2024年12月05日(木)
事例番号 904
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
階段
階段
【関連したもの】
ドア
ドア
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
閉じ込め
閉じ込め
【主な原因】
A. 患者による使い方・置き方のリスク
A. 患者による使い方・置き方のリスク
階段エリア内に患者が閉じこめられた
2月より防犯上の理由により階段スペースに入るドアに電子ロックが設置されたが、4月の日曜午前、7階整形外科病棟の患者(56歳)が、退院前の筋力UPのため階段昇降運動を自主リハビリとして行おうと階段スペースに入り、15分程度運動した後、7階フロアに戻ろうとしたが、ロックがかかっており戻れなくなってしまった(階段スペースに入ることはできるが、階段スペースからフロアに入ることができない状態)。その後約30分経ったところで、8階から降りてきた理学療法士にドアを開けてもらい無事に7階フロアに戻ることができた。患者はドアに貼られていた注意書きを見ていなかった。
【注意説明の張り紙の問題】
①一部が破れるなど目に留まるものではなかった
②文字しかなく文字が小さく文字数も多い
【張り紙以外の問題】
①入院時にオリエンテーションがなかった
②階段のドアの張り紙以外の注意喚起アナウンスがなかった
③スタッフが普通に行き来している様子を見ていたため、違和感がなかった
④それまでにも同様ことがあったようだが(面会者)、院内周知されていなかった(患者でなかったためインシデント報告はなかった)
①張り紙の表記を変更し、短文でわかりやすくし、ラミネートして貼付しなおしてもらった(総務課)
②入院時のオリエンテーションに追加した
実際の7階フロアの中央階段に貼られていた張り紙。 事象発生の翌日に撮影。