【掲載日】2019年08月30日(金)
事例番号 666
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
トイレ
トイレ
【関連したもの】
ドア
ドア
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
転倒、閉じ込め
転倒、閉じ込め
【主な原因】
D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
病室トイレ内での患者閉じ込め
家族付き添いで病棟トイレまで行き、トイレに患者さんが一人で入った。しばらくしてトイレ内で物音がしたため、家人が駆けつけるとトイレ内で転倒したようだと看護師へ報告があった。看護師が駆けつけるがトイレが施錠されており、すぐに開けられなかったため、男性スタッフ(事務職員)とともに開錠した。鍵は開いたがドアが折戸式だったため、中の患者さんが邪魔になってドアがすぐに開かなかった。このような場合に外からのドアの開け方がドアに書いてあったが、高い場所に小さな字で記載されていたためわかりずらかったことと、開け方に”コツ”が必要であったこと、患者さんがトイレ内の扉付近で横になっていたためすぐに扉を開けることができなかった。しばらくしてドアを開けるとトイレ内で前頭部より出血しながら横たわっていた患者さんを発見した。前日より主治医からはトイレ歩行可と言われていた。また、尿測定継続の指示もあり、トイレ内にを設置していた。今回本人がトイレ内にて排尿後、尿器を持ちながら滑ったと話していた。
・開錠後にドアを開けるのに時間がかかった。 ・折戸式ドアであったため、トイレ内の患者さんが邪魔になって開けずらかった。 ・車いす用トイレではなかったため、トイレ内が狭かった。
・開錠後に中の物に引っかかるなどしてドアが開かない場合、ドア全体を開ける必要があるが、開け方のマニュアルを作成しスタッフ間で共有した。 ・トイレ歩行可の許可がある患者さんでも、尿測をする患者さんの場合には看護師が付き添う。 ・入院中はスリッパではなく靴を履いてもらうことを徹底する。
トイレドアの外観、 手すり下部でコインなどでカギが外から開けられるようになっている。
ドア自体が開かない場合の開け方の説明書きと開ける際にドライバー等を差し込む穴
ドライバーを使用して、ドアを開ける様子