【掲載日】2019年08月30日(金)
事例番号 679
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
一般病棟 デイルーム
一般病棟 デイルーム
【関連したもの】
照明、壁の隙間
照明、壁の隙間
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
挟み込み
挟み込み
【主な原因】
その他
その他
デイルームの間接照明の隙間に幼児の頭が挟まった。
一般病棟入院中の祖母の面会で、両親と兄2名と一緒に来院した1歳男児。病棟のデイルームで遊んでいた際、間接照明の隙間(幅15cm)に頭を入れ、その中の蛍光灯とボードの8cm程の間に児の頭が挟まった。両親が頭を引いても抜けず、病棟スタッフに救助を依頼。医師・看護師5名で壁を押して、壁が少したわんだのを利用して引き抜いた。 その後、救急外来を受診。頭部に圧痕・発赤あり、出血・挫傷なし。頭部CT検査を行い、明らかな異常所見は認めず経過観察となった。
患者の家族(大人3名、小児・幼児3名)が病棟のデイルームで昼食を取っていた。その際、当該男児は他の幼児とソファで遊んでいたが、大人は「2人で遊んでいるからいいかな」と考え、幼児から目を離していた。 間接照明の構造では、下図の隙間があった。成人を対象として設計されており、幼児の頭が挟まる等の危険性は想定外であった。
①インシデントレポートの提出後、専任リスクマネージャーが関係者への聞き取りと現場確認を実地。 ②施設課に連絡し、施工会社へ速やかな対策の検討を依頼。 ③同様の構造10箇所全ての改修工事を実施。 ④施設課からの改修工事完了を受けて、専任リスクマネージャーが改修状況を確認(事故発生の約1ヶ月後)。 ⑤その後、医療安全管理部で現場を再確認。取り付けたアクリル板が可動することが判明した。身体の一部を挟む可能性もあるため、固定することとして、再度改修を施設課へ依頼。現在はアクリル板は固定され、メンテナンス等の必要時のみ固定を外すようにしている。
このボードの裏側に子供が⼊れる程度の空間(約15cm)があり、間接照明用の蛍光灯がある。
ボードと蛍光灯の間に8cm程の隙間があり、ここに頭が挟まった。
ボードと壁との間にアクリル板を取り付け、⼊れないようにした。
取り付けたアクリル板が可動することが判明した。身体の⼀部を挟む可能性もあるため、固定することとして、再度改修を施設課へ依頼した。