【掲載日】2020年12月04日(金)
事例番号 731
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
玄関
玄関
【関連したもの】
杖、段差
杖、段差
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
転倒
転倒
【主な原因】
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク E. スタッフが作業する上での環境上のリスク
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク E. スタッフが作業する上での環境上のリスク
屋外での歩行訓練中の転倒
右大腿骨転子下骨折術後患者のリハビリをセラピストが介入し、本日で4回目の屋外での杖歩行練習を実施していた。患者は、左手に杖を持ち、セラピストは患者の右側で介添えをしていた。病院の正面玄関前に差し掛かり、患者が高さ約2cmの段差を越えようとしたとき右前足部が躓いた。セラピストは、すぐに介助に入ったが間に合わず転倒した。患者は杖を離しコンクリートの地面に両手をつき、その後両膝と下顎を地面にぶつけてしまった。
建物は、築10年で免震構造になっているため地震が発生すると微少だが地面が移動する。地面が移動するとその境目に段差ができる。 病院の正面玄関前は人通りが少ない場所であり、職員も気が付かなかった。 建物周辺細部の定期的な点検を行うルールがない。
1、段差の修繕を行った。
2、屋外歩行リハビリのコースを変更した。
3、医療安全委員会で報告し、共有を行った。
歩行中の目線
知覚で見た段差(2㎝)
段差を修繕した後の写真