【掲載日】2021年06月30日(水)
[開催報告]インシデントの原因…。施設・設備にあった!―2021年度 第1回 施設・環境・設備安全セミナー(6/4)を開催しました
【開催日】 | 2021年06月04日(金) |
【部会名】 | 施設・環境・設備安全部会 |
活動成果
2021年6月4日に「インシデントの原因…。施設・設備にあった!―第1回施設・環境・設備安全セミナー」が開催されました。
今回も昨年と同様にオンライン形式での開催となりましたが、参加者も主催者側も慣れてきたこともあるのか、質疑応答やご意見の件数も増えたと感じております。
セミナーでは「酸素ボンベの不適切な使用によるストレッチャー破損」、「エレベーター内での転倒」、「エスカレーターからの転倒・転落による脳挫傷」、「点滴棒の接触による案内板の落下」の4事例を発表して頂きました。
酸素ボンベの事例では、酸素ボンベをストレッチャーのサイドレールにぶら下げたことによりサイドレールが破損してしまうという事故から、調査をすると車椅子でも背板に酸素ボンベをぶら下げるという不安全な使用が散見され、発表された鈴木先生から「ぶら下げる文化」という表現をされたときは、画面の前の参加者のみなさんも大きくうなずかれたのではないかと思います。
酸素ボンベはフックが付いているため、安易に移動時に何かにぶら下げてしまいがちですが、その重さから破損や重心の位置が変わることにより転倒等につながるため適切な使用方法を周知する必要があります。
その他の3事例についても、多くの病院で参考になる事例になっておりますので、参加できなかった方々は、ぜひ後日配信でご覧になっていただければと思います。
施設・環境・設備安全部会 部会員 楠本 茂雅
(社会医療法人 生長会 クオリティ・マネジメント本部 部長)
見逃し配信
2021年12月31日(金)まで、会員病院限定で後日配信をしています。
➡インシデントの原因…。施設・設備にあった!―2021年度 第1回 施設・環境・設備安全セミナー(後日配信)
プログラム(敬称略)
座長:小林 健一(国立保健医療科学院 医療・福祉サービス研究部 上席主任研究官/部会員)
■開会挨拶
筧 淳夫(部会長/工学院大学 建築学部長・教授)
■事例発表
質疑応答進行:小菅 瑠香(帝塚山大学 現代生活学部 居住空間デザイン学科 准教授/部会員)
①「酸素ボンベの不適切な使用によるストレッチャー破損」—医療法人並木会 並木病院
②「エレベーター内での転倒」—鳥取赤十字病院病院
③「エスカレーターからの転倒・転落による脳挫傷」—東京慈恵会医科大学附属病院
④「点滴棒の接触による案内板の落下」—磐田市立総合病院
■総括・閉会挨拶
筧 淳夫