公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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物的環境に関連する事例集

【掲載日】2022年10月25日(火)

事例番号 777

物的環境に関連する事例集

【発生場所】
病室
【関連したもの】
点滴スタンド、窓、ドア、椅子
【精神・意識障害の有無】
【発生内容の分類】
転落
【主な原因】
A. 患者による使い方・置き方のリスク C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
発生内容

病棟の個室窓からの転落

詳細
てんかん発作疑いでICUへ入院となった50代男性患者。入院後てんかん発作なく歩行自立、食事も全量摂取出来ており、一般病棟へ転出となった(正月休み中で主治医未定・当直医判断・モニター要)。一般病棟へ転出後、落ち着きがなく部屋から廊下をウロウロ歩き、辻褄の合わない言葉あり。妻に連絡し状態報告し徘徊ナビを装着し様子観察していた。妻へは電話で”年末年始にこんなところにおれない。帰らないと。請求書が、、”等何度も訴えていたとのこと。18時夕食を配膳した看護師が部屋の中を落ち着きなく歩き回る患者を確認。食事を食べるように再度声をかけた。その2~3分後3階の個室窓から2階のベランダへ転落。骨盤骨折し整形外科転科となった。
考えられる要因

・病棟の部屋の窓は簡単に全開にできる
・窓は簡単に超えれる高さである
・パイプ椅子が置いてある
・ベッドが窓付けされていると高齢者でも簡単にベランダへ出られる
・窓下のベランダには空調の室外機がある

対策

・各病棟1セットのみ「サッシ窓用鍵」が配布してあったが、増設
・せん妄患者のベッド窓付けはやめる
・今回の事例を写真で紹介

資料

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