【掲載日】2022年09月09日(金)
教育テキスト「処置時の安全な鎮静 第2版」(電子版)を公開しました
【発信日】 | 2022年09月09日(金) |
【部会名】 | 検査・処置・手術安全部会 |
活動成果
昨年度、会員病院対象に限定公開をした教育テキスト「処置時の安全な鎮静」について、読者や関係者からのご要望を受け、より多くの医療者の皆様にご活用いただけるよう、このたび内容の一部を見直し、第2版として公開いたします。
院内での体制整備や方策の検討、教育等に、幅広くご活用ください。
(「はじめに」より)
処置時の安全な鎮静
—— 鎮静中の観察や副作用への対応力を養う シミュレーショントレーニング
処置時の鎮静は患者の苦痛を減らすと同時に、安静を維持して手技の確実性を高め、体動に伴うリスクを減らすことができます。しかし、鎮静レベルの調節不良、あるいは鎮静薬による副作用などでバイタルサインが不安定になり、患者が危険な状態に陥ることも少なくありません。その理由は、鎮静が行われる場所がマンパワーや医療機器の限られる内視鏡室やカテーテル室であることや、処置に係るスタッフが鎮静下の管理に不慣れなこと、標準的な管理方法が周知されていないこと、などにあります。
したがって処置時の鎮静を安全に行うためには、標準的な方法を定めて、内視鏡室やカテーテル室に勤務する医療スタッフを中心に、自施設でトレーニングを行うことが重要です。
認定病院患者安全推進協議会 検査・処置・手術安全部会では、このような問題意識から、2015年度より4 年にわたり、タスクフォースとして経験豊かな講師を迎え、「鎮静時の観察の重要性や観察方法を学び、さらに院内でその内容を推進できる方を養成すること」を目的としたハンズオンセミナーを実施しました。本冊子は、そのセミナーでの講義資料をベースに、タスクフォースの知識や経験、ノウハウを盛り込み、1 冊のテキストとして結実させたものです。
本冊子では、鎮静にかかわる医療スタッフのための基本的な知識と、シミュレーションを用いた教育手法について解説しています。本冊子を参考にして、処置時の鎮静に関する勉強会を企画してみてはいかがでしょうか。そして、院内の体制づくりなどの鎮静時の安全推進に関する方策について、マネジメント層をはじめとして、より多くの方に今一度考えていただきたいと思います。
認定病院患者安全推進協議会 検査・処置・手術安全部会 部会長
長谷川 隆一
資料
・処置時の安全な鎮静(第2版) —— 鎮静中の観察や副作用への対応力を養う シミュレーショントレーニング
・第2版も引き続き電子版として発行します。院内研修等にお役立てください。
・閲覧、ダウンロードに際してパスワード等の入力は不要です。
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