【掲載日】2016年06月24日(金)
患者安全推進ジャーナルNo.44を発行しました
【発行日】 | 2016年06月発行 |
【事例】 | 抗血小板薬服用中の患者に行われた生検 |
【特集】 | 新しいせん妄ケアとチームアプローチ |
No.44
❐ 患者安全に関する情報の遮断をいかに防ぐか
➡ [事例]抗血小板薬服用中の患者に行われた生検、p4~
出血を伴う検査である生検では、事前準備として、抗血栓薬を休薬する患者指導と休薬確認が必要です。
今号では、抗血小板薬を2種類服薬している狭心症患者が前立腺生検を受ける際、①検査説明文書の誤った休薬指示、②かかりつけ医への休薬に関するあいまいな照会文書、③検査当日に看護師が行った不適切な確認などが重なり、抗血小板薬1 種類を内服したまま生検が行われてしまった事例を紹介します。
一連の業務のなかで生じうる患者安全に関する情報の遮断をいかにして防ぐことができるかを、事例を通して考えます。
❐ せん妄に対する予防的介入、チームアプローチの重要性
➡ [特集] 新しいせん妄ケアとチームアプローチ、p9~
せん妄は多くの病院において、さまざまなインシデントの要因となっています。
その一方、近年、せん妄に関して新たな臨床的知見が得られるようになり、薬剤処方や看護ケアのあり方なども、少しずつ変化しています。
さらに、インシデント・アクシデント減少に対する予防的介入の効果や、多職種チームによるアプローチの効果についても、検討されつつあります。
本特集では、せん妄ケアに関する現在の状況を紹介するとともに、患者安全にかかわる実践報告として、せん妄に対する医療施設の取り組みを紹介します。