診療科特有の事情への対応

 ➡ ［事例］小児病棟でのルート内フラッシュに関するエラー　p4～

　小児病棟において、患児への薬物が過量投与となった事例を紹介します。この事象は、ルート内残留薬剤の取り扱いについて、小児病棟が院内で統一されたルールを誤認していたことから発生していて、その背景には、「小児科」 という診療科特有の状況がありました。診療科特有の事情を配慮しつつも、ローカルルールを病院全体のルールに収めていく必要性、またその方法について、事例をとおして考えます。

増加する外国人患者を受け入れるうえで知っておくべきこと

 ➡ ［特集］外国人患者を受け入れる　p9～

　COVID-19 の収束もみえるなか、日本に住む、また観光で訪れる外国人が医療機関を受診するケースが増えています。外国人患者を受け入れることに関しては、不安をもつ医療機関がある一方、外国人患者自身も受診に対して「言葉が通じない」「症状を伝えられない」「予約の取り方や病院の仕組みが変わらない」など、多くの不安を抱いているのが現状です。本特集では、さまざまな国・地域から来日した患者の価値観や権利を尊重しつつ、医療の質を担保す るために、患者安全担当者をはじめとする医療従事者が知っておくべき情報や課題について考えます。