公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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【掲載日】2004年05月25日(火)

患者安全推進ジャーナルNo.6を発行しました

【発行日】 2004年05月発行
【提案事例】 ボンベ確認を怠ったための窒素ガス誤吸入事故、他

No.06

❐ 誌面を刷新しました

 患者安全推進協議会の事務局では、活動の成果を会員病院の皆様にお伝えするため、これまで5号にわたり『患者安全推進ジャーナル』を発行してきました。
 協議会の活動は、当初は厚生労働省からの研究費補助金によって行なわれていたため、ジャーナルの誌面構成は研究成果の発表という性格で作られており、読者にとっては必ずしも読みやすいものではありませんでした。しかし昨年度より、協議会の活動経費は全て会員病院の会費によって賄われることになり、それに伴いこのジャーナルも、もっと読者の皆様を意識して、「読みやすく」「分かりやすく」、そして患者安全に従事する方々の「役に立つ」内容にすることが求められるようになりました。そこで事務局では、スタッフの増員を図るとともに、学の研究者や病院のリスクマネジャーの何人かにお集まりいただき、「患者安全推進ジャーナル企画運営委員会」を設置して、誌面の刷新を検討してまいりました。今号は、刷新後の第1号となるわけですが、新たな試みや新機軸の連載なども開始することにいたしました。

 

リスクマネジャー業務の支援ツールを目指します
 企画運営委員会では、まず本誌の編集方針を、医療現場で患者安全の推進に携わっている方々に向けて、医療事故防止対策などの日常的な業務の支援ツールとして活用できる内容に改めることを確認しました。そこで今回は、新しい試みとして高濃度カリウム製剤と10%キシロカインのチェックシートを掲載しました。つい先だって、10%キシロカインによる死亡事故がまた発生しました。昨年秋に当協議会から「緊急提言」が出された後も、依然として再発防止対策が進んでいない病院もあり、今回チェックシートを作り、改めて各病院に状況の再確認を求めるよう呼び掛ける矢先の出来事でした。このように、事故の再発を防ぐための対策が判っているにもかかわらず、それがなかなか徹底されない病院が少なからずあることに、われわれは非常に強い危機感を持っています。
 本誌は会員向けの刊行物なのでその特徴を生かして、例えばチェックシートで現場確認を促したり、アンケート調査を併用して実情把握を行ったりしながら、場合によっては対策が不十分な病院に対して、注意を喚起するような取り組みも可能ではないかと考えています。現場のリスクマネジャーの努力と熱意に頼ってばかりでは、患者安全に向けた活動は長続きせず、また担当者個人の力量に大きく左右されがちになります。われわれの目標は、このジャーナルを読んでいれば、担当者が医療現場の安全対策を無理なく進められるようになることです。是非とも活用していただきながら、さらに役に立つためのご意見をお寄せください。

(患者安全推進ジャーナル企画運営委員会委員長 寺崎 仁)

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