【掲載日】2020年09月25日(金)
患者安全推進ジャーナルNo.61を発行しました
【発行日】 | 2020年09月発行 |
【事例】 | 腹水濾過濃縮再輸注法(CART)の患者取り違え |
【特集】 | 医療スタッフのメンタルヘルスケア |
No.61
リスクを正しく見積もることの重要性
➡ [事例]腹水濾過濃縮再輸注法(CART)の患者取り違え、p4~
腹水濾過濃縮再輸注法(CART)を行うために同じ病棟に入院していた2名の患者において、穿刺・採取した腹水を、別の患者に輸注してしまった患者誤認事例を紹介します。CARTでは、採取した腹水をいったん患者から離れた部署(検査室など)で濾過し、再び患者に輸注しますが、この一連の流れは、自己血輸血や造血幹細胞移植と同じであり、患者取り違え防止対策は輸血療法と同じように行う必要があります。CART の施行件数が増加するなか、患者誤認対策の重要性について、事例をとおして考えます。
有事での医療スタッフを守るためにできること
➡ [特集]医療スタッフのメンタルヘルスケア、p9~
有事の際、切迫した状態で医療を提供し続けなければならない医療スタッフにあって、メンタルヘルスへの影響が大きいこと、そしてそのケアが重要であることは、これまでのさまざまな経験から明らかになっています。新型コロナウイルス対応に関連しても、医療スタッフのメンタルヘルスケアの重要性については国内外から多くの報告があり、実際に各病院において、さまざまな対策がとられています。本特集では医療スタッフのメンタルケアについて、医療安全管理者が知っておくべき基本をおさえるとともに、新型コロナウイルス対応を中心とした現場での実践を紹介します。