【掲載日】2018年10月25日(木)
[別冊]高齢患者のリスクマネジメントを発行しました
【発行日】 | 2018年10月発行 |
[別冊]高齢患者のリスクマネジメント
これまで、患者安全推進ジャーナル企画部会では、さまざまなテーマを取り上げて別冊を企画してきた。今回は、「高齢患者への医療安全対策」を取り上げる。
人口の高齢化に伴い、今日の医療機関では、多くの診療科において高齢者が多数を占めるに至っていて、医療機関で行われている医療安全対策に関しても、高齢患者への対応を念頭におくことが不可欠となっている。高齢患者の安全対策が看過できない状況にあることは、近年、認定病院患者安全推進協議会会員より、具体的な対応策や対処例を知りたいというニーズが多く寄せられるようになっていることからも、明らかである。
高齢患者への対応には多様な側面があり、それぞれ特有の課題と実践が存在している。本別冊では、総 論として高齢患者の特徴を身体的側面、また精神・認知機能面から考え、さらに、「認知症対応」「服薬管 理」「せん妄対策」「誤嚥・窒息対策」などの各側面に関する実践報告を掲載している。また、高齢患者の医療安全に関しておさえておきたいトピックスを、コラムとして掲載した。
このうち実践報告は、いずれも通常の臨床の現場でしばしば遭遇し、対処が困難な事象である。それぞ れの実践例は、高齢患者への安全対策に困難を感じている現場にとって参考になるであろうし、なかには すぐにでも現場に適応できるものもある。
患者の高齢化は一部の診療科にとどまらず、医療機関全体にわたる課題である。高齢患者への対応は全 病院的な課題であり、一部の職員だけに任せておけるものではない。院内で実践されているさまざまな安全対策について、高齢患者への対応としても十分であるかどうかを、今一度再考することが必要である。一方、高齢化といっても、高齢患者をひとくくりとした一律の対応は難しい。患者は多様化していて、各自の状態やニーズを把握し、対話を行いながら、対応していく柔軟な姿勢が、医療機関には望まれている。今後高齢者はますます増加することが予想されていて、高齢者への対応は医療機関のみならず日本社会全体の課題であるが、医療機関にはその範たる姿勢を示すことが求められている。この別冊が、医療機関における高齢者対応の一助となれば幸いである。
最後に、快く執筆をお引き受けいただいた各氏にこの場を借りて感謝申し上げます。
認定病院患者安全推進協議会 患者安全推進ジャーナル企画部会
倉敷中央病院 臨床検査・感染症科 主任部長/ HQM センター センター長
橋本 徹
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