公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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ジャーナル

【掲載日】2020年04月20日(月)

[別冊]医療安全実践キーワード2020を発行しました

【発行日】 2020年04月発行

[別冊]医療安全実践キーワード2020

発刊にあたって、および本書の使い方

 

 

 日本の医療界において医療安全が注目されるようになり、20年余りが経過した。もう20年なのか、まだ20年なのか、それぞれに思いはあると思うが、20年の間にさまざまな取り組みが行われ、医療界に定着しつつある。医療安全にかかわる者が、身につけるべき知識も多岐に渡り、時間を積み重ねるにしたがって、質、量ともに増加しつつある。

 「患者安全推進ジャーナル企画部会」では、これまでもさまざまな形の別冊を企画してきたが、今回は、医療安全に必要と考えられるキーワードを通じて、医療安全の仕事を理解し、また日々の実践に生かしていくための「ガイドブック」をまとめることにした。医療安全管理者が、実践に生かしていくうえで必要となる最新の知識を、コンパクトにまとめた読み物をイメージしているが、新たに医療安全管理者となる皆さんのみならず、医療安全管理者としてすでに経験を重ねている皆さんにとっても、研修の素材として、あるいは知識の確認として、利用できるものを目指した。

 

 本別冊は、辞書のように、知りたいことやわからないことを調べたいときにも使えるが、気になった項目について、拾い読みできるようにもつくられている。各項目は、まずはステップ1のアウトラインで概要をつかみ、さらに深く知りたければステップ2を読んでいただきたい。また、ステップ3として研修/学習のポイントを示し、さらに深めるための学習リソースも記載するようにした。

 キーワードを分類するにあたっては、さまざまな考え方がある。安全文化の醸成は、医療安全で最も重要なテーマと考えられているが、今回は、ジェームズ・リーズンが考える「安全文化を支える4つの下位文化」というカテゴリー、すなわち「報告する文化」「公正な文化」「柔軟な文化」「学習する文化」によって分類し、さらにサブカテゴリーに沿って配列した。医療安全のキーワードは、さまざまな分野にまたがっていて、それぞれが他のキーワードと有機的にリンクし、全体として1つの世界を形成している。そのなかでキーワードを、例えば業務別・分野別に分けることが、必ずしも医療安全を理解することにはつながらないと考え、形よりも内容を重視して分類するように努めた。1つのキーワードが、必ずしも1つの文化に対応するわけではなく、見方によっては別の文化に対応する。本書で示した分類は、その一例である。なお、安全文化および4つの下位文化については、「安全文化」(5頁)の項目を参照してほしい。

 

 この1冊で、現在、知っておくべきと考えられる分野を、一通りカバーしたつもりである。医療安全に関する教科書のような体系化された出版物は、いくつか見かける。しかし、もう少し読みやすく、気軽に、気になるところのどこからでも、読めるものとなることを目指し、手元に置いて、折に触れて手にとれば、必要な知識を得られるように心がけた。

 ジャーナル(雑誌)の別冊という性質上、私たちは、「今、求められるものをつくる」という視点で作業している。医療安全は、現代社会の強い影響下にあり、社会の変遷とともに、求められることが変化していくことは避けられない。今後、本書が時間の経過のなかで、内容が陳腐化していくこともあるだろう。しかし、そのこと自体が、医療安全の進化として歓迎すべきことと捉え、本書が「役立たず」となった際の言い訳としたい。そうなるまでの間に、医療安全にかかわるできるだけ多くの皆さんの役に立てば、幸いである。

 最後に、執筆者、ジャーナル企画部会の部会員、ならびに関係者の皆さんに、この場を借りて、お礼を申し上げます。

 

 

認定病院患者安全推進協議会 患者安全推進ジャーナル企画部会

倉敷中央病院 臨床検査・感染症科 主任部長/ HQM センター センター長/ GRM

橋本 徹

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