公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

ログイン
新規会員登録
お問い合わせ

ジャーナル

【掲載日】2022年06月10日(金)

[別冊]医療安全管理者のための実務ガイドブックを発行しました

【発行日】 2022年06月発行

[別冊]医療安全管理者のための実務ガイドブック

発刊にあたって

 

 

 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会の患者安全推進ジャーナル企画部会では、それぞれの知識や経験をもとに「患者安全推進ジャーナル」を定期刊行しており、年に1冊程度、テーマに沿った形で別冊を刊行している。

 

 これまでもさまざまな形の別冊を企画してきたが、前回(2020年)、医療安全実践に関するキーワード集を発行し、おかげさまでご好評をいただいている。そのキーワード集に続いて、今回はガイドブックを編纂した。比較的経験が浅い医療安全管理者の実務を支援することを目的に、まず必要な事項を16項目にまとめ、

 

A 平時の実務
B 有事の実務
C 実務遂行のためのチームづくり

 

の3つの章に分けている。

 これまで、医療安全に関する教科書は、多数執筆されている。初心者向けから、専門家向けに理論を展開するものまで、 さまざまな内容のものがある。一方、このガイドブックは、いわゆる教科書ではなく、スタンダードを提示している わけではない。現場での実践を想定したガイドブックであり、新しく医療安全管理者に就任後、次の日から何をすれ ばよいのかを示す、実践ガイドブックである。実際に医療機関の現場で医療安全の実務を担っている者が執筆しており、 現場での経験が反映されている。

 

 日本の医療界や行政が本格的に医療安全に取り組みはじめて、20年以上が経過した。その間、日本における医療安 全は、産業界や海外の知見も含め、さまざまな対策を取り入れながら発展を遂げてきた。地域連携相互ラウンドなど、 以前はなかった視点が、医療安全に取り入れられる時代になった。新しく医療安全管理者となった者にとって、すべ きことは多く、当然ではあるが、すべてに「満点」を出すことはできない。しかし、「できないこと」を嘆くのではなく、このなかから「できること」を探して、実践すればよい。ゴールにたどり着くことができれば「終わり」ではない。でき ないことを嘆くのではなく、できることを評価する考え方にシフトしていく必要がある。

 

 医療の質と安全は、構造(structure)、過程(process)、結果(outcome)で評価することが一般的である。医療安 全対策は、基本的な体制の整備が徐々に進み、構造(structure)については一定程度、構築されてきた。これからは、 過程(process)が重要であるが、評価しにくく、見える化しにくい。そのなかで、どのように対策を進めていくかが、 今後試されている。本別冊のような実務に即した本が、現場での助けになればと願う。

 

 最後に、執筆者、患者安全推進ジャーナル企画部会の部会員、ならびに関係者の方々に、この場を借りて、お礼を 申し上げます。

 

 

認定病院患者安全推進協議会 患者安全推進ジャーナル企画部会

倉敷中央病院 臨床検査・感染症科 主任部長/ HQM センター センター長/ GRM

橋本 徹

購入申込

・会員病院の方はこちら

・非会員病院の方はこちら

内容紹介

・目次

・新刊案内

・読者アンケート

読者アンケートの回答は締め切りました。ご意見・ご感想などがございましたら、お問い合わせよりお寄せください。

ご案内

本コンテンツは会員限定コンテンツです。
協議会に入会をご希望の方はこちら

協議会案内
セミナー
動画
ジャーナル
活動成果
事務手続き