【掲載日】2017年08月25日(金)
事例番号 32
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
廊下、外来待合室
廊下、外来待合室
【関連したもの】
ドア
ドア
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
転倒、衝突・接触
転倒、衝突・接触
【主な原因】
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
転倒
当該科外来の看護師が、当該科外来前の待合の椅子に座っていた患者A氏のところに要件を伝えに行こうと外来出入り口から出たところ、待合の椅子と外来出入り口の間をリハビリに行くために通行していた患者B氏(左橈骨遠位端骨折で入院中)と衝突し、患者B氏が転倒して患肢を打撲した。
・外来出入口と待合の椅子の間が通路になっている。 ・廊下の両側に外来があり、片側の外来に待合の椅子が寄っていて、反対側は通路をはさんで外来に出入りする構造になっている。(両側に椅子を配置するにはスペースが狭い) ・当該科外来側の壁に手すりが付いており、患者B氏は手すりをつたって歩行していた。 ・患者がリハビリや検査に行く際に、外来を通っていかなければならない構造になっている。 ・外来出入り口が狭く、周囲が見えにくかった。 ・外来出入り口からすぐ患者A氏が見えたので、看護師はそちらに気を取られていた。
・出入りする際は、立ち止まって周囲を確認するよう出入り口に表示をした。
・通路が交差する箇所は衝突の可能性があるため、一旦停止や徐行するよう意識の統一を図った。
・待合の椅子の移動等も検討したが、通路が狭いため移動することによる新たな危険性が考えられ、実施には至らなかった。
・また、通路の交差する箇所にミラーを付けることも検討したが、予算等の関係で実施には至らなかった。
(右側)他科外来と待合の椅子
(中央)通路
(左側)当該科外来、当該科側のみ手すりがある
当該科外来内側から見た待合(手前に通路がある)出入口右側に注意喚起の表示