【掲載日】2017年08月25日(金)
事例番号 185
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
ナースステーション
ナースステーション
【関連したもの】
机
机
【精神・意識障害の有無】
有
有
【発生内容の分類】
転倒
転倒
【主な原因】
B. 物の性能のリスク D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
B. 物の性能のリスク D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
危険行動のある患者。家族と面会後スタッフステーションで車いすに乗車し、オーバーテーブルを置いて過ごしていただいていた。スタッフが患者に背を向けて作業中、患者が立ち上がり、その後転倒、骨折。
患者はレビー小体型認知症。家族にも状況を理解してもらい、協力していただきながら過ごしていた。面会が終了し家族が帰られ、日中は安全を守るためスタッフステーションでナースと話したり過ごしていた。看護師2名スタッフステーションに居たが、見えない位置に座って作業していた。患者がオーバーテーブルを両手で押し出して車いすから立ち上がり、バランスをくずし転倒。右大腿骨頚部骨折と診断。
・オーバーテーブルのストッパーがないタイプのものを使用していた。車いすは移送に使うものであり長時間座るものではないが、認知症患者などやむ得ずすわっている場合(安全ベルト)をしている。今回はしていなかった。
・看護師の見守り位置が不適切であった。
・患者は落ちつきがなく常時側について見守りが必要だった。
物的対策のみ記載:これを機に全病棟のオーバーテーブルの見直しを行った。全病棟で旧式のものから常時四輪ロックタイプのものに変更。車いす自体も長時間座位に耐え得るものを検討中。安全ベルトは極力避けたいが、使用する場合は家族に説明し、同意をいただき実施している。
Before
After
新規に導入したものは、常時4輪ロックされており、オーバーテーブルの天板の下に解除バーがあるタイプのものです。