【掲載日】2017年08月25日(金)
事例番号 223
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
トイレ
トイレ
【関連したもの】
手すり
手すり
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
挟み込み
挟み込み
【主な原因】
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
トイレのL字バーに患者さんの上肢がはさまり抜けずL字バーをはずして解除した。
療養型病院のトイレで患者をヘルパーが誘導し、便座に坐ってもらい、リハビリパンツを部屋に取りに行って帰ってくると便座左の壁面に取りつけてあるL字バーと壁との間に手がはさまった状態で「痛い痛い」と助けを呼んでいた。患者は左手背に腫瘤があるためバーを取り外して解除した。
患者は立ち上がりの時、自分に近い位置にペーパホルダー(予備ペーパーホルダー付き)があり、そこが使えないので、自分よりやや遠い位置をつかもうとしたがすべってすき間にはまった。(L字バーと壁面の間は5.5cmで間に入ってしまうと腕をひねることも出来ない)
ペーパーホルダーを予備ホルダーのないものに変更し、体幹に近い場所がにぎれるようにした。院内の補助バーと壁面とのすき間の広さを確認した。5.5cm、8cm、3.5cm。5.5cmはこの病棟だけであった。8cmあると腕が入りこんでも抜けやすく3.5cmだと入ることがないと考えられた。新病院のL字バーの決定の参考にしてもらうため、担当部署に情報提供した。
写真の内容は、手すりへの手のはさみ方の再現となっております。