【掲載日】2017年08月24日(木)
事例番号 256
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
エレベーター
エレベーター
【関連したもの】
エレベーター
エレベーター
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
閉じ込め
閉じ込め
【主な原因】
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
エレベーターの故障により患者1名がとじこめられた。患者は糖尿病があり必要な血糖検査とインシュリンの注射をうけることがその間できず(2.5h)。看護師は患者が行方不明になったため、院内を捜索していた。
朝6時すぎに患者が「体重測定に行く」と言って病室を出てから、行方がわからなくなった。スタッフが不在に気付いて院内を捜索し、患者はエレベーターの故障によって2.5hエレベーター内にとじこめられた。朝食前の血糖測定、インシュリンが遅れた。
・エレベーターの故障 (エレベーターのリスク管理が不充分。患者はエレベーター内の緊急連絡ボタン故障を伝えたが、設備管理当直者は警備員からの故障を知らせる連絡と誤認。「すぐ動かします。少し待って」と返事したが現場へ直行せず、マニュアルに従いエレベーター業者に連絡したのみだった。患者の特定が出来ず病棟スタッフへの連絡もしていなかった。)
・エレベーターの修理・点検 ・エレベーター故障時のリスク管理のあり方を管理会社に見直すように依頼(病院などでは患者・利用者の多くが高齢者であり、明確に故障の内容を伝えられない場合や、迅速に対応しないと生命の危険があることも想定される。設備業者や委託管理会社は、医療施設のこうした特殊性を理解して患者や利用者の安全確保を最優先のうえ異常発生時には直ちに現場へ直行して病院スタッフへも情報提供するように、直ちにマニュアルの変更を要請した。)