公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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物的環境に関連する事例集

【掲載日】2017年08月25日(金)

事例番号 335

物的環境に関連する事例集

【発生場所】
廊下
【関連したもの】
段差、標識・表記
【精神・意識障害の有無】
【発生内容の分類】
転倒、その他療養上の世話
【主な原因】
A . 患者による使い方・置き方のリスク C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
発生内容

眼科外来受診中の患者。検査のため両眼散瞳薬の点眼を実施。検査待ちの時間に1階のATMにエレベータを使用して行かれた。3階の外来に戻る時に、職員用の階段を上がってきたが、廊下への出入り口には30cm程度の段差があり、転倒され、肩を打撲される。

詳細
眼科へは10年来受診されていた。散瞳の処置にも理解はされていた。歩行等に問題はない患者。職員用階段は初めて使用した。転倒時、廊下には病院職員がおり、すぐに対応はできた。
考えられる要因

・散瞳後の患者の一人での歩行。 ・職員専用通路は患者は通行禁止と表示があったが、標識や表記が小さかった。廊下への出入り口はカードを通さないと、開かないなどのセキュリティはされていなかった。 ・段差は30cmと高く、職員でも通る時には注意が必要であった。 

対策

・職員専用通路の表示を大きく、わかりやすくした。 ・階段の通るスペースを区切った。 ・注意喚起を院内にアナウンス。 ・眼科外来で診察時、検査時に受付で散瞳後の患者への説明を、以前より詳しく行った。

職員専用通路(階段)を上がり、踊り場から廊下への出入り口の写真。段差は30cm程度。

2階から3階へ上がる、職員専用通路(階段)の表示の写真。 

2方向から表示が見えるように、設置場所を工夫。

資料

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