公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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物的環境に関連する事例集

【掲載日】2017年08月25日(金)

事例番号 410

物的環境に関連する事例集

【発生場所】
病棟
【関連したもの】
【精神・意識障害の有無】
【発生内容の分類】
離院・徘徊
【主な原因】
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
発生内容

離院

詳細
最終在室確認は19:00
20:30頃、病室を訪室すると枕元に病衣がたたまれ、患者は不在であった。
病棟内を探したが見つからず、残務で残っていたスタッフで院内を探したが見つからなかった。離院の可能性があると判断し、マニュアルに沿って、当直師長主治医に報告。院内捜索で見つからなかったので、捜索を広げ、警察に捜索願、
残務で残っていたスタッフが3グループに分かれ、市内を捜索した。一方、監視カメラでの検索も開始した。21:50頃に国道を歩いている患者を看護師が見つけ、
帰院となった。監視カメラで、19:20過ぎに地下1階の業者の出入り口から
院外に出ていた。
考えられる要因

・業者が出入りする所は21:00施錠で、21:00までは誰でも自由に出入り
 出来る環境であった。
・あとで、娘さんから、その日の面会時に「帰りたい」と訴えられた事や 他病院
 入院中にも離院をしたことがあった情報を聞いた。患者の情報を十分得られて
 いなかった為に患者の「帰りたいサイン」に気付けなかった。

対策

・業者が出入りする所も含め、病院内の出入りできる扉の施錠状況を確認した。
その後、セキュリティ委員会を開催し、施錠について取り決めをした。
時間外出入口以外はカードロック式または施錠とした。
現在は、時間外出入口に警備員を配置し、17:15~翌日8:30まではその都度
解錠し対応している。

資料

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