【掲載日】2025年07月30日(水)
事例番号 919
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
階段
階段
【関連したもの】
車椅子
車椅子
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
転落
転落
【主な原因】
不明・不確定
不明・不確定
患者が車椅子ごと階段から転落して鎖骨と肋骨を骨折
転院3日目、認知症あり歩行も不安定であるため、安全ベルトを装着し、車椅子でデイルーム離床していた。デイルームで夕食摂取後、スタッフが病室の下膳などで30分ほどして戻ると、患者の姿がなかった。階段に繋がる防火扉を開けて確認すると、下の階との間の踊り場に車椅子ごと転落し、左下にして横転している状態だった。物音は聞こえなかった。
デイルームの前に階段がある。防火扉は1m幅くらいのものが左右2枚になっており、軽く押したり、風が通ると容易に開く。非常階段ではなく面会者などの利用もあり、封鎖はできない。 階段はナースステーションから死角になっている。 高齢や認知症の患者が年々増加し、30年前の病院の構造がマッチしていない。
車椅子用のタグをつけた患者がセンサーに近づくと音が鳴るタイプの離床センサーを、お試しで2週間レンタルした。購入には1台10万程度かかり全病棟への導入は困難なため、1台を必要時貸し出す方法を検討中。
発見時の患者の向きや位置を確認するために撮影した再現。実際は車椅子+安全ベルトが付いていた。