公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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物的環境に関連する事例集

【掲載日】2025年07月30日(水)

事例番号 922

物的環境に関連する事例集

【発生場所】
病棟にある機械室、倉庫
【関連したもの】
ドア照明トイレ
【精神・意識障害の有無】
【発生内容の分類】
閉じ込め
【主な原因】
A.患者による使い方・置き方のリスク、C.不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク、D.スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
発生内容

患者がトイレと間違えて機械室に迷い込んだ

詳細

腰椎圧迫骨折で入院している患者。病室内にはトイレがなく廊下のトイレを利用していた。5時過ぎ頃患者が使用しているシルバーカーが廊下に放置され、患者が不在となっていた。離院を考え病棟内、院内を30分探したが見つからなかった。外を探しに行く前にもう一度機械室の扉を開けたところ、患者が隅に立っていた。その場所を初めに確認したときには患者はいなかった。患者はトイレと間違えて入ったと言っていたが、寝ぼけてもいたようだった。

考えられる要因

病棟は倉庫が不足しているため、機械室にポータブルトイレを置き、職員が常時出入りするので施錠していなかった。機械室は患者の部屋の前にあり、トイレは部屋の右隣にある。患者の認知機能は年相応で、何度か一人でトイレを利用していたので、部屋の前にある機械室をトイレと間違えて入り込むという予測はしていなかった。

対策

本来は機械室にポータブルトイレを保管してはいけないが、それは解決できない。夜間のみ、機械室の施錠を実施することとした。機械室の室内は照明を付けないと真っ暗なため、一度入ると中から出てこられない。間違えて中に入り込んでも出てこられるように、人感センサーを設置するか、明かりを灯せる道具の導入を検討している。

資料

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