【掲載日】2018年11月19日(月)
事例番号 522
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
検査室・処置室
検査室・処置室
【関連したもの】
段差、ストレッチャーのマット、柵
段差、ストレッチャーのマット、柵
【精神・意識障害の有無】
なし
なし
【発生内容の分類】
転落
転落
【主な原因】
B. 物の性能のリスク C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
B. 物の性能のリスク C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
MRI室でのMRIストレッチャーからの転落
MRI検査後、放射線技師2人で、検査台から患者をMRIストレッチャーに移乗した。MRI装置側の柵を上げたと放射線技師2人が思い込み、片方の柵が下がった状態で、放射線技師(A)1人で、MRIストレッチャーに乗っている患者を移動した。 MRI室の出入り口には1cmの段差があり、段差の所で、患者は高さ60cmのMRIストレッチャーから移乗専用シート毎滑り落ちてしまった。
・2人の放射線技師は、MRIストレッチャーの柵を上げたと思い込んでいた。 ・MRIストレッチャーのマットの上に、移乗専用シートを2枚重ねて使用していたため、滑りやすい素材が重なり、より滑りやすい状態になっていた。 ・マットは、購入後十数年経過しており、マットの中のスポンジの弾力が減リ、劣化していた。マットの沈みをカバーするため、移乗専用シートを1枚載せ、高さを上げて使っていた。 ・MRIは1日の稼動件数が非常に多く、すぐに次の検査準備に取りかかるため、放射線技師(B)はストレッチャー移動後、患者のもとを離れた。
・両側の柵が上がっていることを指差し呼称で確認する。 ・MRIストレッチャー、マットを新しく購入し、高さ調整のための移乗専用シートはなくした。