【掲載日】2019年08月30日(金)
事例番号 672
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
病室
病室
【関連したもの】
点滴スタンド、酸素ボンベ
点滴スタンド、酸素ボンベ
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
転倒
転倒
【主な原因】
D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
点滴スタンドの不適切使用による転倒
早朝、排泄のためナースコールあり。 当該患者は3人床の真ん中のベッドで経鼻酸素療法を行っていた。歩行には見守りが必要な患者。 酸素ボンベを点滴スタンドに掛け、患者自身にベッドの足元まで移動してもらう際、点滴スタンドの脚がベッドの脚に引っかかりバランスを崩して転倒。右手で点滴スタンドを持っていたため、左手を床につき、その上に点滴スタンドが酸素ボンベごと乗り、橈骨遠位端骨折となった。 看護師は患者が移動する際、隣のベッドとの間が狭かったため、点滴スタンドを支える等の介助をしていなかった。
酸素ボンベ架台のついた点滴スタンドではなく、通常の点滴スタンドの持ち手部分に酸素ボンベを掛けて使用していたため、不安定だった。 点滴スタンドの脚部分が大きく、狭い場所で使用するには不適切だった。
酸素療法を行っている患者の移動は酸素架台がついた点滴スタンドを使用する。 酸素ボンベがついた状態の点滴スタンドは患者任せではなく、必ず看護師が支えて介助する。