【掲載日】2019年08月30日(金)
事例番号 700
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
ナースステーション・廊下・病院敷地内のコンビニエンスストア
ナースステーション・廊下・病院敷地内のコンビニエンスストア
【関連したもの】
車椅子
車椅子
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
薬剤、ドレーン・チューブ
薬剤、ドレーン・チューブ
【主な原因】
B. 物の性能のリスク D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
B. 物の性能のリスク D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
抗癌剤用閉鎖式キットの接続はずれによる病棟外での抗癌剤漏出
抗癌剤用閉鎖式キットを使用し抗癌剤投与中。 患者の移動中(病院敷地内のコンビニエンスストアやエレベーターホール前)にキットの接続が外れ、抗癌剤が患者本人や移送中のスタッフにかかった。また周囲の床にもこぼれた。
・抗癌剤用閉鎖式キットの接続部がネジ式であり、しっかりと閉まったことが分かりづらい構造であった。 ・上記の構造について、実際に使用するスタッフへ十分に周知されていなかった。 (・抗癌剤投与中の患者の移動について制限がなく、投与中に病棟外へ出る状況があった。)
製品のメーカーへ問い合わせを行い、製品の現状や対応等を確認。他社製品と比較したところ、組み立てづらさ、および接続のしづらさを認めたため、製品を変更した。変更までの期間は現存の製品の使用方法、注意点について再度周知を行った。新しい製品は、まずは一病棟において試用期間を設け、その後全病棟で本格的に導入した。製品変更後、同様の事象は発生していない。
問題となったキットの外観
この部分での接続が外れやすかった