公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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物的環境に関連する事例集

【掲載日】2022年10月25日(火)

事例番号 793

物的環境に関連する事例集

【発生場所】
外来待合室
【関連したもの】
車椅子
【精神・意識障害の有無】
【発生内容の分類】
転倒
【主な原因】
A. 患者による使い方・置き方のリスク C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
発生内容

外来待合室で車いすをシルバーカー代わりに押して歩行中転倒して大腿骨骨折した

詳細
発見した別患者に呼ばれて看護師がかけつかると、右ひざを折り曲げるようにして床に座り込んでいる当該患者を発見。そばには車いすがあった。ストレッチャーにて処置室に移動し診察したところ、右大腿骨の骨折が確認され、入院することとなった。 患者は、専門内科の予約していた外来を受診後、注射を受けるために処置室に向かっているところだった。自宅ではシルバーカーを使用していたが病院には杖を持って来院した。しかし院内では杖を使用せず、外来入口に設置してある外来患者用車いすをシルバーカー代わりにして押しながら自力歩行していた。待合室から処置室に入るために左に回り込もうとした際に車いすが前に進んで体を支えきれなくなり転倒。持参した杖は車いすの背もたれに引っ掛けて、荷物は座面に乗せていた。
考えられる要因

車いすをシルバーカー代わりにして使用していたこと。 車いすの移送側の取っ手にはブレーキがついていない(通常の車いす)。人が乗っていない空の車いすは倒れやすい。待合室から処置室に入る際、回り込まなければならなかった。

対策

・外来入口に設置してある車いすに、歩行器・シルバーカーの代わりに車いすを使用しないことを車いすの背面にテプラで表示。
・歩行器を追加で新規購入して車いすとともに設置。
・車いす置き場に注意喚起のポスター貼付

資料

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