【掲載日】2022年10月25日(火)
事例番号 794
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
病室、観察室
病室、観察室
【関連したもの】
機器、コード
機器、コード
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
落下物、医療機器等、その他療養上の世話
落下物、医療機器等、その他療養上の世話
【主な原因】
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク E. スタッフが作業する上での環境上のリスク
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク E. スタッフが作業する上での環境上のリスク
医療機器落下による頭部受傷
繰り返す尿路感染症と菌血症にて入院中の患者。誤嚥にて酸素化不安定で、別途上安静中であった。発熱、呼吸状態安定し廃用症候群予防に離床を図っていた。離床目的に端座位となり車椅子へ乗車しようと準備していた。端座位となった時点で本人より眩暈の訴えあり血圧測定し、収縮期血圧60台まで低下を認めた。すぐに看護師2名でベッド臥床させ、下肢挙上を実施した。臥床後に頭上に設置してあった心電図モニターが患者の頭部に落下し前額部を受傷する。前額部に縦2.5cmの皮膚裂傷認め、頭部CTを施行し骨折などは認めず、皮膚裂傷は縫合せずにファスナートとサイト貼付で経過観察となった。
観察室の心電図モニターを専用の架台から外し、頭上の棚の上に設置して観察することが日常化していたため落下の危険性があった。血圧低下の際、臥床させると時にモニターのコードを引っ張ってしまったため、モニター本体が頭上に落下した。
医療機器に関しては、必ず専用の架台を使用するように周知徹底。また、観察室など頭上の棚に設置する場合は完全固定とする。
対策前
対策後