【掲載日】2022年10月25日(火)
事例番号 804
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
病室
病室
【関連したもの】
車椅子
車椅子
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
転倒、治療・処置
転倒、治療・処置
【主な原因】
B. 物の性能のリスク
B. 物の性能のリスク
フットレストに皮膚が引っ掛かり患者が表皮剥離をした
一人で車イス移乗中に下肢が車イスのフットレストに引っかかりバランスを崩し、車イスとベッドの間にお尻が落ちそうになった。足がフットレストの下に入り込み引っかかっていたため、一度床に座ってもらい、患者を車イスまで引き上げた。その際に左拇趾創処置部分から出血を認め、膝部分に3cm大の表皮剥離を起こし出血。皮下血腫を形成。看護師に連絡し、応急処置を施行した。
普段から車いすに乗りたいとの訴えがあり、移乗介助にて移乗させていたが、今回は一人で車いすに乗ろうとして起こった。車いすに乗る際には、必ずコールするように説明していたが、コールは無し。患者観察、説明が不十分であった。患者は、左下肢切断しており、右半身麻痺がある。
再度、患者に移乗の際のコール使用を説明。理解を得る。フットレストカバーを装着。主治医を通してリハビリスタッフに一人で車イスに移乗できるかどうかの判断を依頼。(可能であればリハビリ導入を検討)