公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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物的環境に関連する事例集

【掲載日】2023年02月10日(金)

事例番号 813

物的環境に関連する事例集

【発生場所】
ナースステーション
【関連したもの】
設備器具
【精神・意識障害の有無】
不明
【発生内容の分類】
その他
【主な原因】
D. スタッフによる物の不適切な使用・利用・選択・設置・確認不足によるリスク
発生内容

急変対応中、採血検体を検査課に送る際に、セットした気送子が「確定」ボタンの押し忘れにより、送信されていなかった。セットされたままの状態が長かった(気づかなかった)ため、検体の採り直しとなった。

詳細
朝、急変患者を受け入れ蘇生後、他の患者の検査対応、医師の指示受けなど多重業務であった。急変患者の採血を気送子にセットしたが、「確定」ボタンの押し忘れで、残ったままになっていたのを同職者が気付いた。採血後相当な時間が経過していたため、採り直しとなった。
考えられる要因

気送子をセットするステーションの扉はスモーク(黒い)ため、送り忘れがあっても容易に気づかない。(気づかれない)
*気送子が送られて来た(到着)際には、アラーム音で知らせるため、逆に送られていない時のアラーム音のシステムはないことを業者に確認した。

対策

気送管システムの扉を透明に交換することを、気送管システム設置の全部署に確認した。⇒10か所中9か所から賛同を得た。
施設担当者を通し、見積もりを依頼したところ、扉1枚32,000円に加え、工事費用、作業費、諸経費等、と高額となった。
現在は、ステーションの扉の横「確認」ボタンの下に『確定を忘れずに』と黄色のマグネットシートに記載し、貼付した。さらに、「現状を見る」という目的を伝え、気送子の送り忘れをチェックしている。

資料

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