【掲載日】2020年04月24日(金)
中心静脈カテーテル挿入・管理に関する指針(改定第3版 2020)
【発信日】 | 2020年04月24日(金) |
【部会名】 | 認定病院患者安全推進協議会 CVC検討会 |
指針
公益財団法人日本医療機能評価機構の認定病院患者安全推進協議会(協議会)は、中心静脈カテーテル挿入術(CVC)に関する致死的医療事故対策として、2004年に提言「中心静脈カテーテル挿入に係る指針」を発信した。しかし依然として事故報道が続くため、2007年に改訂第2版を発信し、CVCの推奨手技(穿刺部位、細い穿刺針、超音波ガイド法)、管理体制(IC、インストラクター制度、モニタリング、環境整備、感染防御、穿刺前のリスク評価)、合併症の確認(カテーテルの位置確認、レントゲン撮影の重要性、遅発性合併症)などについて言及した。
2017年には日本医療安全調査機構から、CVCに関する致死的合併症が多数発生していると報告された。
今回の改訂第3版では、第2版後に発信された、日本麻酔科学会「安全な中心静脈カテーテル留置・管理のためのプラクティカルガイド2017」と、医療安全調査機構から発信された提言 「中心静脈穿刺合併症に係る死亡の分析―第1報―」)のエッセンスを加えて発信する。
提言は、「緒言」「中心静脈カテーテル留置の適否 6項目」「穿刺環境の整備 5項目」「リスク評価 3項目」「穿刺手技の注意点 3項目」「カテーテル挿入後の注意点 5項目」「総括」で構成されている。
本指針が、中心静脈カテーテル留置・管理における安全に寄与することを願っている。
認定病院患者安全推進協議会 CVC検討会委員 一同