【掲載日】2004年06月01日(火)
アンプル型高濃度カリウム製剤の病棟および外来在庫の廃止10%キシロカインの病棟および外来在庫の廃止 (改訂版)
【発信日】 | 2004年06月01日(火) |
【部会名】 | 投薬(与薬)プロセス部会 |
提言
高濃度カリウム製剤および10%キシロカインの急速静注による死亡事故が絶えないため、平成15年10月28日付で当部会より緊急提言を行い、多くの施設において事故防止対策をとっていただいております。
しかし、その後も同様の事故が相次いでおり、より厳重な対策が必要と感じられました。前回の提言では、特定の部署に在庫せざるを得ない場合に注意喚起のため差別化するよう提案しましたが、差別化を行なっても事故が発生している現状を踏まえて、例外なしにすべての病棟および外来(救急カート含む)において在庫を廃止することを改めて提言いたします。
1.アンプル型高濃度カリウム製剤、10%キシロカインのすべての病棟および外来(救急カート含む)在庫の廃止
○ アンプル型高濃度カリウム製剤には次のような製剤があります。
塩化カリウム、K.C.L.、コンクライトK、アスパラK、コンクライトP、補正用リン酸二カリウムなど
○ これらの製剤の希釈は薬剤部で行う必要があります。
2.エラープルーフを考慮した製剤の採用
○ 三方活栓に接続できないプレフィルドシリンジ型塩化カリウム製剤*1 やボトル間のみの混合が可能なボトル型塩化カリウム製剤*2 があります。
(*1:例 メディジェクトKハードキャップタイプ、*2:例 KCL 補正液キット20メック)
3.希釈製剤の採用
○ 1%リドカイン200mlの製剤*3があり、これを利用することで10%キシロカインを希釈する必要がなくなります。
(*3:オリベスK)
「2、3」を採用することで、アンプル型高濃度カリウム製剤と10%キシロカインを病院から排除することが可能と思われます。
資料
・アンプル型高濃度カリウム製剤の病棟および外来在庫の廃止10%キシロカインの病棟および外来在庫の廃止 (改訂版)
ご案内
本コンテンツは会員限定コンテンツです。
協議会に入会をご希望の方はこちら