公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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【掲載日】2023年03月27日(月)

[開催報告]2022年度 第2回 検査・処置・手術安全セミナー(2/23)を開催しました

【開催日】 2023年02月23日(木)
【部会名】 検査・処置・手術安全部会

活動成果

2022年度第2回 検査・処置・手術安全セミナー
「Hand-off手術部門からの引き継ぎ・情報伝達を考える」


 検査・処置・手術安全部会では、2023年2月23日13時~17時に上記内容のwebセミナーをZoomを用いて開催した。このテーマでのセミナーは2021年11月以来、3回目の開催になるが、今回も13施設26名(各施設ペアで参加)の参加があった。参加者の内訳は、全て看護師であった。

 

 最初に長谷川隆一部会長の挨拶と当部会紹介の後、安田あゆ子講師から本日のセミナーの目的として、「参加者が引継ぎの目的や目指す姿について、ともに考え方向性を見出せる」「参加者の医療施設での術後の引継ぎ業務が、安全・質の観点で向上する」「(リモート研修で)主体的に参加できるように、必要な操作を身に着ける」の3点が示された。早速申し送りをする側と受ける側それぞれ2チームに各病院のペアに関係なく分かれ、各々「何を重視して術後の引継ぎをしているか」と「普段受ける術後の引継ぎの課題はなにか」というテーマについて、Jamboardを使用して意見を出し合った。申し送る側からは術式、麻酔、薬剤、出血量、ドレーンの問題などが重要視され、受ける側からは手術内容、観察ポイント、覚醒状態などが出された。興味深いものでは言葉の統一や受け手の理解度を懸念する声、申し送りで医師がいなくなってしまうなどの現場の声が聞かれた。

 

 プログラムの後半では安田講師から米国Joint Commission の8 Tips for High-quality Hand-offsの解説があり、その後業務の標準化に話が進み、最終目標である引継ぎの標準作業手順書(Standard Operating Procedures: SOP)作成のため、「標準化する際のポイントは何か」という課題を今度は病院単位で3チームに分かれ意見を出し合った。後半の内容は前半の課題と類似していたが、活発な意見が出され、誰でもわかる言葉の使用や、変更点の指摘、患者にとって何が優先か、など極めて重要な指摘も多く出された。また3チームは概ね病院の規模別になっており、各々意見が多少違うのも興味深かった。最後に安田講師にまとめて頂きグループワークが終了した。

 

 新規に参加いただいた施設もあり、事前の作業手順の周知・確認が今後も重要であると思う。このテーマを対象にして3回目のセミナーであったが、前回のセミナーから、参加施設からの事後の相談を当部会の講師が対応することにしており、すでに応募も来ている。今後も当部会としては理想的なHand-offが参加施設で達成されるようにフォローアップを行いたいと考えている。参加者にはこのセミナーをきっかけに、自身でより学びを深めてSOP作成まで到達して頂ければ幸いである。

 

 

検査・処置・手術安全部会 部会員 五十嵐 裕章

(社会福祉法人河北医療財団 河北総合病院 医療安全管理室長)


 

※本セミナーは見逃し配信を行っておりません。

 

◆ 検査・処置・手術安全部会 部会員一覧

部会紹介 > 検査・処置・手術安全部会

 


◆ プログラム

13:00~13:10 事務局オリエンテーション、開会挨拶(部会長 長谷川隆一先生)
13:10~14:45 趣旨紹介とグループワーク①(司会:部会員 安田あゆ子先生)
14:45~14:55 休憩
14:55~15:10 プレナリー(講師:安田あゆ子先生)
15:10~16:40 趣旨紹介とグループワーク②
16:40~16:50 質疑応答
16:50~17:00 総括・閉会挨拶、事務連絡


※グループワークのファシリテーターは検査・処置・手術安全部会 部会員および事務局が担当しました。

資料

・配布資料

(公開用に一部内容を編集済みです)

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