臨床現場におけるよい判断・意思決定とは
―切迫した状況での安全を考える

　認定病院患者安全推進協議会では毎年3月、1年間の活動の総まとめとして「患者安全推進全体フォーラム」を開催しています。2020年度からはオンライン形式で開催し、遠方の会員の方々にもお気軽に参加いただけるようになりました。今回は看護師・医師・薬剤師・事務職など全国各地から多岐にわたる職種、560名超の参加がありました。

　第1部（部会活動にまつわる最近のトピックス）では、協議会に設置している5部会の部会長から、今年度検討してきた内容や成果とりまとめの進捗状況、今後検討を予定しているテーマなどについて報告を行いました。

　第2部では、本田秀仁先生をお招きし「人間らしさを理解する：医療現場におけるよりよい判断や意思決定の実践に向けて」と題する基調講演をいただいたあと、臨床現場における切迫した状況で意思決定・安全対策をどのように行っているのか、2病院から取り組みを発表していただきました。続いて第3部では、参加者からの質問も交えた意見交換が行われました。

　当日ご参加いただけなかった方は、ぜひ見逃し配信（2023年8月末まで配信）をご覧ください。

プログラム（敬称略）

第1部：協議会活動紹介／部会活動にまつわる最近のトピックス

　●協議会活動紹介

　　　矢野　真（認定病院患者安全推進協議会　運営委員会委員長、日本赤十字社総合福祉センター　所長／日本赤十字社武蔵野赤十字病院　相談役）

　●薬剤安全部会

　　　川井　信孝（部会長、埼玉医科大学国際医療センター　医療安全対策室　室長）

　● 検査・処置・手術安全部会

　　　長谷川　隆一（部会長、獨協医科大学埼玉医療センター　集中治療科　学内教授）

　●施設・環境・設備安全部会

　　　筧　淳夫（部会長、工学院大学　建築学部　建築デザイン学科　教授）

　●教育プログラム部会

　　　長谷川　剛（部会長、医療法人社団愛友会 上尾中央総合病院　情報管理特任副院長）

　●患者安全推進ジャーナル企画部会

　　　橋本　徹（部会長、倉敷中央病院　臨床検査・感染症科　主任部長／HQM推進センター　センター長）

第2部：基調講演／会員病院発表

　■基調講演「人間らしさを理解する：医療現場におけるよりよい判断や意思決定の実践に向けて」

　　　本田　秀仁

　　（追手門学院大学　心理学部心理学科　人工知能・認知科学専攻　准教授）

　■実践報告「臨床現場における切迫した状況での意思決定・安全対策」

　　―カテーテル治療

　　　西原　明子（公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構　倉敷中央病院　低侵襲カテーテル治療センター　看護師長　手術看護認定看護師）

　　―周産期医療

　　　近藤　素子（京都府立医科大学附属病院　周産期診療部　看護師長）

第3部：全体協議

見逃し配信

2023年8月31日（木）まで、会員病院限定で見逃し配信をしています。

➡2022年度 患者安全推進全体フォーラム（見逃し配信）