「2023年度第1回薬剤安全セミナー」を2023年9月2日の13：00～15：30に開催いたしました。今回は薬剤安全セミナーとして初めてのオンライングループワーク形式で行い、全国の認定病院から薬剤師、看護師、臨床工学技士、助産師と多職種にわたる50名にご参加いただきました。

　薬剤安全部会では昨年度より「安全で効果的な投薬プロセス」をテーマとし、アンケートやセミナーを通じて検討してきましたが、本年度は同じテーマをより深堀する目的で、第1回薬剤安全セミナーはグループワーク形式で開催することにいたしました。

　グループワークでは参加者を７つのグループに分け、以下の7課題を割り振って検討していただきました。

　 ①夜間帯の予定外入院など薬剤師が不在時の持参薬管理の安全対策
　 ②持参薬から院内処方薬への切り替え時の安全対策
　 ③術前に休薬することを決定した薬を、正しく休薬・再開するための情報共有・患者教育の仕組み
　 ④診断の確定していないアレルギー対応をどう判断して記録するか、また、登録漏れをどのように防ぐか
　 ⑤アレルギー対応における 部門システムと電子カルテの連動、情報共有のあり方
　 ⑥薬剤に関するインシデント発生を予防するための患者教育
　 ⑦薬剤に関するインシデント発生後の職員への周知と教育
　

　薬剤部会員は各グループのファシリテーターを務めましたが、参加者が自施設で行われている対策なども出し合いながら、活発に討議されている様子に聞き入っていました。また、後半では各グループから検討内容の報告を行い、最後に全体の意見交換を行って閉会といたしました。

　当部会では、これに続き2023年度 第2回 薬剤安全セミナーを企画しています。今回のグループワークの成果を織り込んだ有意義なセミナーにしたいと考えていますので、皆様のご参加を是非よろしくお願いいたします。

薬剤安全部会　部会長　川井　信孝
（埼玉医科大学国際医療センター 医療安全対策室 室長）

プログラム（敬称略）

■開会挨拶・薬剤安全部会の活動について

川井 信孝（部会長／埼玉医科大学国際医療センター 医療安全対策室 室長）

■趣旨説明

司会：菅野 浩（部会員／社会福祉法人恩賜財団 済生会横浜市東部病院 薬剤部 部長）

■グループワーク

■休憩

■グループ発表・全体協議・コメント

司会：菅野 浩

■総括・閉会挨拶

川井 信孝

※本セミナーは見逃し配信を行っておりません。