公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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活動成果

【掲載日】2024年03月11日(月)

[開催報告]2023年度 第3回 検査・処置・手術安全セミナー(2/15)を開催しました

【開催日】 2024年02月15日(木)
【部会名】 検査・処置・手術安全部会

活動成果

2023年度第3回 検査・処置・手術安全セミナー
「たかがCVC、されどCVC ~CVCのリスクを見直そう~」

 

 今年度第3回の検査・処置・手術安全セミナーは2024年2月15日(木)17:30~18:30に「たかがCVC、されどCVC ~CVCのリスクを見直そう~」をテーマとして、オンライン形式Zoomウェビナー配信で行いました。医師、看護師、SVRを中心に全国より約330名と多くの参加がありました。

 

 始めに部会長の長谷川先生より検査・処置・手術安全部会の紹介から今回のテーマとして取り上げた「CVC」につきこれまでの経緯と「再度、狼煙を挙げる」という意味を込めて今回のセミナーを企画したとの趣旨説明がありました。

 

 その後、座長肥田の進行で教育講演として、虎の門病院 医療安全部の上野正紀先生より「Patient Safetyから考えるPICC ~現在と未来~今私たちはどこにいる?」との表題で、CVCに関する事故の歴史と医療事故調査制度から安全管理の取り組み、PICCの導入から院内教育、さらにはタスクシフトへの課題について講演いただきました。続いて杏林大学医学部麻酔学教室の徳嶺譲芳先生より「遣り直し(やりなおし)の中心静脈穿刺」との表題で、CVCは約70年に及ぶ歴史を有するが、その中で手技に必要な解剖の記載等の誤りや解釈の違いなどが多く存在することを主に解剖学的な視点から解説いただき、「事故防止には教育の遣り直しが必要だ」という気づきを持ってもらいたいとの内容で講演いただきました。どちらもCVCのリスクを正しく理解し、リスクを回避する為に必要なポイントを中心とした示唆に富む意義深い内容でした。

 

 教育講演の質疑応答・全体協議は長谷川部会長がQ&Aより質問を選択する形で進行し、上野先生から院内認定制度についてCVCとPICCは別にそれぞれ運用していること、徳嶺先生からは安全な穿刺にはやはり教育がkey wordであるといった回答が得られました。質疑応答の時間も限られており、アンケートで寄せられた質問も含めて後日Q&A集として配信する予定といたしました。

 

 参加者によるセミナーのアンケート結果では、「有意義であった、やや有意義であった」が95%を占めており、「やや難しかった」といった感想の一方で「穿刺にかかわる解剖とリスクなど知識の整理ができた」という意見も挙げられました。中でも今回のセミナーのタイトルでもある「されどCVC」の意味が改めてよく分かったとの回答が数名より寄せられ、今回のセミナー開催の意図が伝わり嬉しく感じるとともに、このテーマを今後も継続的に取り上げ、安全なCVCの普及を図っていきたいと思います。

 

 

 

検査・処置・手術安全部会 部会員 肥田 圭介

(岩手医科大学 医療安全学講座 教授)


 

 

◆ 検査・処置・手術安全部会 部会員一覧

部会紹介 > 検査・処置・手術安全部会

 

 

◆ プログラム(敬称略)

■開会挨拶・検査・処置・手術安全部会の活動について

長谷川 隆一(部会長/獨協医科大学埼玉医療センター 集中治療科 学内教授)

 

■教育講演①「Patients Safety から考えるPICC ~現状と未来~今私たちはどこにいる?」

座長:肥田 圭介(部会員/岩手医科大学附属病院 医療安全管理部 医療安全管理部長 医療安全学講座 教授)

演者:上野 正紀(国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 副院長、医療安全部 部長、患者支援部(患者サポートセンター) 部長、消化器外科(上部消化管) 部長)

 

■教育講演②「遣り直しの中心静脈穿刺」

座長:肥田 圭介

演者:徳嶺 譲芳(杏林大学医学部 麻酔科学教室 教授)

 

■質疑応答・全体協議

座長:肥田 圭介

進行:長谷川 隆一

 

■総括・閉会挨拶

長谷川 隆一

 

 

◆ アーカイブ配信

現在準備中です。配信まで今しばらくお待ちください。

 

 

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