経験から学ぶ環境改善のヒント

　施設・環境・設備安全部会では、物的環境に関する様々なインシデント・アクシデント事例を紹介して、参加者が気づきを持ち帰り、病院の施設環境の改善に役立てられることを目的に、シンポジウム形式のセミナーを開催いたしました。

当日は、物的環境に関するインシデント・アクシデント事例を提供していただいた会員病院の方々から、計10事例を発表していただきました。

参加者は、看護師をはじめ、医師、理学療法士、放射線技師、院内の施設管理・整備に携わる事務、病院建築の専門家、メーカーの方など100名を超えました。

　セミナーの前半は、10事例の発表のそれぞれに、部会員からアドバイザーとしてコメントしていただきました。後半は全体討議・質疑応答を行い、予め配布した質問用紙に、発表事例に関する意見や質問等を記入していただき、フロアを交えて、事例の対策や自院での取り組み等の議論を行い、対策や経験の共有を行いました。

　参加者からは「業者側の人と病院側の人で知識や意識の違いがあり、何かを導入する際にはお互いに意見を出しながら決めていくことが重要であると感じた」（臨床工学技士）、「自施設だけではなく他施設の苦労も垣間見れた。エスカレーターでの事故が多いことがわかったため、新築の際の参考になった」（看護師）、「メーカーとしてなかなか現場の声を聞くことが今までできなかったのですが、大変参考になりました」（トイレ関連　メーカー）などのご意見が寄せられました。

当日のセミナーの様子