【掲載日】2019年03月18日(月)
[開催報告]2018年度 患者安全推進全体フォーラム(3/9)を開催しました
【開催日】 | 2019年03月09日(土) |
【部会名】 | 認定病院患者安全推進協議会 |
活動成果
減災 ――患者とスタッフの安全を守る
認定病院患者安全推進協議会では毎年3月、1年間の活動の総まとめとして「患者安全推進全体フォーラム」を開催しています。
午前の部(部会活動にまつわる最近のトピックス)では、今年度検討してきた内容や成果とりまとめの進捗状況、今後検討を予定しているテーマなどについて、各部会の部会長から報告を行いました。また、今年度実施した「転倒・転落予防の標語募集」の優秀作品の表彰式を執り行い、受賞病院には、検査・処置・手術安全部会長・長谷川隆一氏より、表彰状と記念品を贈呈しました。
午後の部では、「減災 ――患者とスタッフの安全を守る」をテーマに、パネルディスカッションを行いました。
まず基調講演で、中島 康氏(東京都立広尾病院 減災対策支援室 副室長)より、災害時も安全な医療を提供するために日常的に取り組んでおくべきことについて、お話しいただきました。その後、二名のパネリストから、“想定外の台風被害”“院内の電源喪失”の経験を発表していただいたうえで、フロアを交えて全体討議を行いました。
想定外の状況に陥ったときに迅速・的確に対応するために、情報の集約・振り分け機能を日ごろから構築しておく必要があること、全職員が最低限の知識(院内の電気コンセントの色分けの意味など)を持つべき、などの意見が交わされました。
プログラム(敬称略)
Ⅰ. 午前の部(部会報告)
1. 開会挨拶
橋本 廸生(公益財団法人 日本医療機能評価機構 常務理事)
2. 2018年度認定病院患者安全推進協議会の活動紹介
矢野 真(認定病院患者安全推進協議会 運営委員会委員長、日本日本赤十字社 医療事業推進本部 統括副本部長)
3. 部会活動にまつわる最近のトピックス
①薬剤安全部会 「“手術および侵襲的検査・処置前に中止が必要な薬剤の安全な取り扱いについて~部会セミナー報告~」
渡邉 幸子(部会長、医療法人社団愛友会上尾中央総合病院 情報管理部 医療安全管理課 課長)
②検査・処置・手術安全部会 「部門間のやり取りを円滑にするシリーズ~画像・病理診断報告を正しいアクションにつなげるには~」
長谷川 隆一(部会長、獨協医科大学埼玉医療センター 集中治療科 学内教授)
③施設・環境・設備安全部会 「物的環境要因の『気づき』について」
筧 淳夫(部会長、工学院大学 建築学部 建築デザイン学科 教授)
④教育プログラム部会 「“おひとりさま(ワンオペ)ワークショップ”から見えてきたもの」
長谷川 剛(部会長、医療法人社団愛友会上尾中央総合病院 情報管理特任副院長)
⑤患者安全推進ジャーナル企画部会 「『患者安全推進ジャーナル』好評記事の紹介」
橋本 徹(部会長、倉敷中央病院 臨床検査・感染症科 主任部長/HQM推進センター センター長)
Ⅱ. 午後の部(講演とパネルディスカッション)
テーマ:「減災 ――患者とスタッフの安全を守る」
1. 基調講演
座長: 星 北斗(公益財団法人星総合病院 理事長)
「減災 ――患者とスタッフの安全を守る」
中島 康(東京都立広尾病院 減災対策支援室 副室長 医師・博士(工学))
2. パネルディスカッション
座長: 米井 昭智(公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 GRM)
①「台風21号の被害から得た教訓 ――想定外の危機的状況に求められる医療安全部門の役割」
楠本 茂雅(社会医療法人生長会 ベルランド総合病院 クオリティ管理センター 部長)
②「広範囲に及ぶ電源喪失の経験から」
富永 秀次(公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 施設・環境部 電気課 課長)
③全体協議
3.閉会挨拶
矢野 真(認定病院患者安全推進協議会 運営委員会委員長、日本赤十字社 医療事業推進本部 統括副本部長)