【掲載日】2019年09月24日(火)
[開催報告]鎮静ハンズオンの院内教育担当者対象セミナー(8/10)を開催しました
【開催日】 | 2019年08月10日(土) |
【部会名】 | 検査・処置・手術安全部会 |
活動成果
鎮静ハンズオンの院内教育担当者対象セミナー
~鎮静中の観察と副作用への対応力を養う~
2015年より安全な鎮静管理のための観察を適切にすることを目的に、鎮静ハンズオンセミナーのトライアル研修が開催されてから、今年で5年目を迎え、2019年度第1回を8月10日に開催しましたので報告いたします。
自施設に戻って実践できるように、座学とシミュレーションのプログラムで行い、内視鏡時の観察のシミュレーションが主に行われました。消化器内科医師や内視鏡室配属の看護師の参加はもちろん、「組織でリーダーとして広めていくことができる立場の方」の参加を募集時にお願いした結果、既に取り組みをされている施設や今後の取り組みを考えている施設からの参加があり熱心に受講してくださいました。
今年からは、自施設で鎮静中の観察・評価・記録の勉強会を企画・開催できるようなプログラムがブラッシュアップされました。実際にシナリオの作成をして企画側と受講生側に分かれてシミュレーションを実践し評価をします。
セミナーの始めは、シナリオ作成そのものに慣れていないため、どのような事例のシナリオを作成するのかを悩む光景がありましたが、インストラクターの指導で身近な事例で作成することにより場面設定スムーズにしていくことができていたように思います。場面設定では、目標を明確にしていないと、シミュレーションそのものがきちんとできなくなってしまうことも学びました。
自施設で鎮静を行う際に必要な観察ポイントは、内視鏡検査時だけでなく病棟に帰室後も必要な観察ポイントとなります。いろいろな鎮静場面でヒヤリハットした事例を実際のシナリオに活用して、シミュレーションとその振り返りを行い安全な鎮静管理を伝授していくことが大切です。手術時は麻酔科医師が全身管理をしていますが、病棟や検査では患者観察や患者管理の部分が大きく異なります。それだけに観察者のスキルも重要です。
シミュレーション後の振り返りでは、できたことから発表してもらい次に「こうした方がさらに良かったね」とした方が現場のモチベーションも上がり教育的な効果も上がると思います。
認定病院患者安全推進協議会 検査・処置・手術安全部会員 亀森康子
(自治医科大学附属さいたま医療センター 医療安全渉外対策部)
*当日配布した資料は、参加者のみの配布としております。