【掲載日】2019年12月26日(木)
[開催報告]第2回 薬剤安全セミナー(12/6)を開催しました
【開催日】 | 2019年12月06日(金) |
【部会名】 | 薬剤安全部会 |
活動成果
投薬プロセスにおける安全対策
~アレルギーや副作用の情報共有と対策~
2019年12月6日、神奈川県横浜市のはまぎんホール ヴィアマーレにおいて、「2019年度 第2回 薬剤安全セミナー」を開催いたしました。全国各地より152名の方々にご参加いただき、医師、薬剤師、看護師、診療放射線技師、管理栄養士、臨床検査技師、社会福祉士と多職種による開催となりました。
今回は、第1回に引き続き「投薬プロセスにおける安全対策 ~アレルギーや副作用の情報共有と対策~」をテーマとして、教育講演を聴講し、続くシンポジウムにおいて熱く討論を交わしました。
初めに、国立研究開発法人 国立成育医療研究センター アレルギーセンター 総合アレルギー科 医長 福家 辰樹(ふくいえ たつき)先生より『即時型アレルギーの基礎知識 ~食物アレルギー・ラテックスフルーツ症候群・薬剤アレルギー・アナフィラキシー対応について~』と題した教育講演が行われました。今年度取り上げた種々のアレルギーに関して基礎から臨床までを網羅的に分かりやすくご講演いただきました。
続くシンポジウムでは、第1回セミナーのグループワークの際に、本テーマについて積極的に取り組まれている4施設の先生方からそれぞれご発表いただきました。1演題目は、『周術期における食物アレルギー情報からのラテックス注意患者の選定』乗松 真大(のりまつ まさひろ)先生(愛媛大学医学部付属病院 医療安全管理部 ゼネラルリスクマネジャー/薬剤部主任)、2演題目は、『造影剤アレルギーへの情報共有とその対策』坂井 至孝(さかい よしたか)先生(医療法人社団 愛友会 津田沼中央総合病院 放射線科 主任)、3演題目は、『埼玉医科大学国際医療センターにおけるアレルギー対策 ~薬剤を中心に~』土肥 大典(どい だいすけ)先生(埼玉医科大学国際医療センター 医療安全対策室/薬剤部 係長)、4演題目は、『アナフィラキシー発生時の対応』前田 昇三(まえだ しょうぞう)先生(伊勢崎市民病院 副院長 兼 医療安全管理室長)という内容でした。その後の全体協議ではフロアーからも多数のご質問をいただき活発な意見交換を行うことができました。
なお、当部会では、本セミナーの内容と共に、第1回セミナーのグループワークの成果も踏まえた2019年度のまとめについて、報告書など何らかの形で皆様にご提供したいと考えています。しばらくお待ちください。
皆様には引き続き、薬剤安全のため次回以降の薬剤安全部会への積極的な参加、問題提起とその改善にご協力いただきますようよろしくお願いいたします。
薬剤安全部会 副部会長 赤木 晋介
(公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 薬剤部 病棟薬剤部長)