公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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活動成果

【掲載日】2020年12月18日(金)

[開催報告]2020年度 第1回 検査・処置・手術安全セミナー(11/28)を開催しました

【開催日】 2020年11月28日(土)
【部会名】 検査・処置・手術安全部会

活動成果

テーマ「Hand-off 手術部門からの引き継ぎ・情報伝達を考える」

 

”Hand-off”つまり”引き継ぎ”について,特に手術部門から病棟・ICUなどへ情報伝達を考えることをテーマにZoomを用いたセミナーを行った.全国から45名の看護師がオンラインで参加していただき,多くは手術室看護師であった.本セミナーの目的は,手術室という閉ざされた場所で手術という大きなイベントの後,形式的な申し送りではなく,術後ケアに活用できる情報共有を行い,回避可能な有害事象の減少と良質な術後ケアにつなげる申し送りについて考えることである.

まずは,Zoomセミナーが初めての参加者が多く,音声が聞こえない,画面が共有できないないなどのトラブルがあったが,概ね順調にセミナーは行われた.

菊地龍明先生より3回に分けて講演を頂き,その間に安田あゆ子先生のグループワークを2つのテーマに対し,6つのグループ(各グループ7-8名)で行う形式で行われた.

菊地先生の講義1では,米国Joint commissionでのSentinel Events分析において,引き継ぎにおけるエラーが多いという事実,それに対する対策として質の高い引き継ぎについて講義があった.次に,安田先生のグループワーク1として,事前に提出していただいた各病院の申し送りチェックシートなどを参考にExcelシートを用い,5W1Hで申し送りシートのルールとその遵守率について点数をつけた.

“WHAT”や”WHY”の点数が低い傾向にあった.続いて,菊地先生の講義2では,AORNのHand-Over Processについて,また,Alexander care of the patient in surgeryのコミュニケーション戦略について解説いただいた.次いで,安田先生のグループワーク2を行い,先につけた点数の低いところを改善するために,現状把握や対策について意見を出し合い発表した.マニュアル整理の必要性,情報共有のための標準化と個別化の難しさを学んだ.また,安田先生から5S:改善のステップの1つに,”要らないものを捨てる”ことも必要であることを解説していただいた.最後に菊地先生の講義3では,引き継ぎで患者アウトカムが変わること,Safe Surgery 2015におけるチームでのデブリーフィングとタイミングについて解説があった.

全体を通して,あっという間の3時間であり,非常に濃い内容だった.特にグループワーク2では活発な意見が数多く出され,3時間では足りないと感じている参加者もいたと思われる.手術室から病棟・ICUへの申し送りは日本の多くの病院で問題意識があることがわかった.今後,その問題をシステム思考で改善するためのセミナー,さらに遠隔デバイスの特性を活かしたセミナーを考えていきたい.

 

西條 文人
認定病院患者安全推進協議会 検査・処置・手術安全部会員
東北大学病院 総合外科・医療安全

 

資料

・検査・処置・手術安全部会 活動紹介

・菊地龍明講師 講演資料(Hand-off)

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