公益財団法人 日本医療機能評価機構 認定病院患者安全推進協議会

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物的環境に関連する事例集

【掲載日】2017年08月25日(金)

事例番号 19

物的環境に関連する事例集

【発生場所】
エレベーター
【関連したもの】
車椅子
【精神・意識障害の有無】
【発生内容の分類】
その他
【主な原因】
C. 不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
発生内容

車椅子にてリハビリ室へ患者を出療。エレベーター内で向きを変えた際、車椅子の後輪のゴムがはずれて車椅子ごと患者も傾いた。

詳細
エレベーター内で車椅子の向きを変えようとし、前輪を浮かし(後輪を支点として)旋回した際に、車輪に負荷がかかり、後輪が破損した。
考えられる要因

おそらく購入してから30年以上は経過している車椅子。経年劣化による破損と思われる。当院では車椅子係(リハビリ、看護師、事務、臨床工学技士で結成)というものがあり、月に1回、タイヤの空気圧、破損状況などをチェックし、故障を見つけた場合は修理している。この方法は車椅子の異常を発見することはできるが、今回のケースを未然に防ぐことは難しい。

対策

“結果的には、次年度に著しく古い車椅子をリストアップし、全て新しい車椅子と入れ替えることになった。
車椅子は動く限り使われていることが多く、故障や不具合が発見されるときは使用している場合であり、患者に影響を及ぼす危険がある。モノである限り経年劣化による故障は想定できるが、経年劣化による使用不能の判定を現場レベルで行うことは難しい。また、いくら使えるからとはいえ、経年劣化による物品のメンテナンスを行うにも限界がある。
購入による新規更新ができない場合は、新規更新(破棄・使用不可)となる基準を病院が作り、メンテナンスしきれない車椅子が存在できない仕組みとすることが望ましい。”

同じ車椅子ではないが20年以上使用された車椅子。タイヤの溝がないとブレーキも効かず、操作性も悪い。パンクでもしない限り、修理(パーツ)交換されない。

資料

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