【掲載日】2025年07月30日(水)
事例番号 917
物的環境に関連する事例集
【発生場所】
正面ではない駐車場側の病院出口
正面ではない駐車場側の病院出口
【関連したもの】
アーチ型車の侵入止め
アーチ型車の侵入止め
【精神・意識障害の有無】
無
無
【発生内容の分類】
転倒
転倒
【主な原因】
C.不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
C.不適切な環境設定・維持管理不足によるリスク
車の侵入止めポールの固定が緩んでいて腰掛けた患者が転倒
外来受診後の高齢男性患者(80歳代)が病院の出口に設置されているステンレス製アーチ型車止めポールに、少し休もうと腰かけたところ、ポールごと後ろに傾き、そのまま後ろ向きで転倒しアスファルトの地面に後頭部を打ちつけてしまった。正面玄関や駐車場への出口などに設置されているもので、今回は駐車場に向かう出口での事象であった。患者はすぐに救急センターに運ばれ、頭部CT撮影と脳外科診察を受け、軽い擦過傷のみで帰宅された。 以前よりアーチ型車止めは固定のボルトが緩んで浮いた状態だった。ぐらつきが確認されて本事例発生の2週間前に職員から施設課に報告がなされていたが、注意喚起等の対応がされていなかった。 そのポールには車がぶつかった形跡もあった。 往来は頻繁な出口であった。
・以前に外来患者が停車時にぶつかったことがあり、応急的な固定が施されていた。
・設置場所は雨がかかる場所であり、ボルトが錆びていた。
・アーチ型車止めポールの高さが成人が腰かけるのに丁度よい高さだった。
・覚知後に注意喚起の案内や表示がなかった。
ポールの形状をアーチ型から筒形に変更にした。
実際のアーチ型ポールの全体像
ボルトの固定部分の緩み写真